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福田敏雄 高田晴之 土田和茂
2021.3.4 (thu) – 3.22 (mon)

2003年より開催して参りました漆展も、9回目を迎えます。その間みなさまの
漆器への印象も変化され、難しく特別なものから信頼と親しみを感じて下さる
方々が増え、何とも嬉しい限りです。そうなりますと、作り手それぞれの個性も
見え、一層愉しみも深まりましょうか。

漆器の生まれる仕事場には、漆と同様の静かな美しき景があります。
福田氏の漆部屋は、道具、手、段取、全てが簡素に配置され、それは重箱の
よう。隅々まで心の行き届いた仕事ぶりは見事なもの。どのような化粧よりも、
肌を整え、日々の積み重ねの先にある素顔の中に、何より漆の美しさがあると
知る、優しき塗師であります。

高田氏は椀木地師であり塗師でもあられます。その作業場は、椀になる前の
粗型と木屑に包まれ、どこか厳かなものでした。椀生地を削る仕事は、慎重さ
と大胆さを共に要するもの。最短で最高の仕事をする姿がありました。氏の漆
器のエレガントな曲線は、その木屑の重なりと共に生まれます。

そして三者の中、最も奥地に住む土田氏。その仕事の様は、住まうことそのも
のでありました。古の漆器の背景を好み、古き時を辿りながらの作業は、先人
の道、その手間自体を愉しまれているよう。不思議とその漆器には、現代性が
宿っていくようです。

今展でも、生活の礎となる椀、大椀、皿、盆から、晴れやかなお重まで、それ
ぞれの景の中に生まれた器が届いて参ります。三者三様の景が、みなさまの
食卓へと繋がっていくことを願い、お運びをお待ち申し上げております。


閉廊日 火曜 3月3日(水)24日(水)



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