丹ほふ
浜野まゆみ 陶 紀平佳丈 木
2026.10.17 (sat) – 10.26 (mon)

三回目となる浜野まゆみと紀平佳丈による二人展。昼夜を分つ春分の
日、再会の七夕、二回の展より季を移し、秋気澄む十月にお目に掛か
ることと致します。
浜野の陶磁器の仕事は皆さまの知るところ。絵筆は益々緻密に伸びや
かに。花はふっくらと蕾を咲かせ、秋草そよぎ、生きものの躍動には
つい笑みが溢れましょう。
紀平の刳りもの仕事も然り。細部への心配りは健在、正統に留まらず、
器の連続性や箱の重なり、表現への愉しさが使い手にも伝わるようで
あります。
今展では、匂いをひらく、という行為を各所に潜ませてみようと思い
ます。白き蓋碗を開ければ、身は茶香の甘さに包まれ、香を焚けば炉
の仄かな暖に気が鎮まる。木杯の酒には木香が立ちのぼり、深盆は自
由な道具として茶を香を運ぶ。
浜野は絵付磁器や白磁器を、紀平は木盆や木器を中心に、新たなる”ひ
らく”作品を手掛けてくれました。匂いはいつかの記憶を運んでくるも
の。茶器や香炉、重箱や道具箱…。扉を開け、その先の蓋をひらいて
下さいますよう。皆さまのお運びをお待ち申し上げております。
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浜野まゆみ
1974 埼玉県川越市に生まれる
1998 武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業
2000 佐賀県立有田窯業大学校卒業 伝統工芸士秀島和海氏に師事
李莊窯 寺内信二氏に師事
日本磁器の創成期、初期伊万里への憧れを抱き、磁土や技法、紋様
など、当時の陶工が見たであろう景色に想いを巡らせ作陶。絶えて
いた技法、糸切成形にて成し得る豊かな表現と、日本画を素養とし
た、美しい絵付けが魅力
紀平佳丈
1982 愛知県豊田市に生まれる
2006 愛知県立芸術大学彫刻科卒業
(有)良工房に6年間勤務、木工家具や小物を制作
2012 独立
鑿や鉋、そして自らの手を道具とする、刳りもの仕事を手掛ける。
その仕上げは繊細で、木肌は白粉を纏うよう。日本の簡素な美しさ
を日常の木作品に表現している
作家在廊日 10月17日
閉廊日 火曜 10月14-16日
