寛白窯
岸野寛 陶展
2019.11.9 (sat) – 11.25 (mon)
桔梗の花を象った瑠璃色の器。
それは野に揺れる花のように、豊かで愛らしいものでした。
器の中で料理はふわりと円やかに膨らみ、
それでいてしっかりと存在が立ち上がるのです。
焼きものは土から生まれ、いつの日も人々の営みと親しく在ります。
そして、自然を感じ、料理との幸福な関係を望む器は、
私たちの生活を豊かに育んでくれます。
蕾が柔らかく膨らみ、馨しい花を咲かせるように、
岸野さんの生む焼きものは、内からの膨らみを持ち、
土が器となる歓びを香らせてくれるようです。
今展では食の器を中心に、花入、酒器、茶碗も多くお持ち下さいます。
この度も、家庭を担う方、食べること呑むことがお好きな方、
そして食を供する方、ぜひ多くの皆様にご高覧頂き、
生活の歓びを器と共にお届けできますことを願うばかりです。
作家在廊日 11月9日(土)
閉廊日 火曜 11月8日(金)、11月27日(水)
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陶歴
1975年 京都市精華町生まれ
1994年 京都市立銅駝美術工芸高校陶芸家卒業後、福森雅武氏に師事
2004年 伊賀市丸柱に築窯
2005年 幾一里(京都)にて初個展
2011年 ぎゃらりい思文閣(京都)にて個展
2012年 日本橋髙島屋にて個展
2013年 阪急うめだ本店にて個展
2014年 日本橋髙島屋にて個展
2015年 阪急うめだ本店、松坂屋名古屋店にて個展
2007年、09年、11年、13年、16年 夏至にて個展
美術画廊、古美術店を中心に個展を開催
内面に豊かな実在を宿す古陶に習い、織部、志野、焼締、
粉引など現代の家庭に届く器を作陶
里山での暮らしの中、育つ器、を心に置き、
日本の豊かな自然や食文化と焼きものを繋げている