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七夜月に
浜野まゆみ|陶磁 紀平佳丈|木工
2022.7.7 (thu) – 7.18 (mon)

前回、春分の日より開催した浜野まゆみと紀平佳丈による二人展。今展では季節を移し、7月7日小暑よりお目にかかります。

浜野さんの絵付けしごとは、四季ととても親しいもの。描かれるは、咲く花の姿や草木の様、跳ぶ動物たちの生き生きとした景。手本とする四百年前の絵付けを見るとき、心は当時の職人となると言います。器上に残るは数百年前の自然物と願う暮らしの平穏。
いつかの未来の人々は、浜野さんの描く虎を、草花を、どんなふうに見るのでしょう。

紀平さんは刳りものしごと。木器の姿はますます洗練されてきているようです。刳りものの持つ木肌の柔らかさは健在。用途の自由度が上がり、木目、形、装飾、それぞれの相乗を見事に魅せてくれます。

夏の盛りを迎える小暑より始まる再会の展。この七夜月にどのような食器との出逢いがあり、未来人へと繋ぐことが出来ましょうか。
天の川での再会を願いながら、皿上に明日を想うことと致しましょう。





浜野まゆみ
1974 埼玉県川越市に生まれる
1998 武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業
2000 佐賀県立有田窯業大学校卒業
   伝統工芸士秀島和海氏に師事
   李莊窯 寺内信二氏に師事

初期伊万里の憧れの陶磁器を胸に、陶土や技法、紋様、陶工が見たであろう景色、様々に思いを巡らせ作陶、絶えていた技法、糸切成形にて成し得る豊かな形状、日本画を素養とした、美しく愉しげな絵付けが魅力


紀平佳丈
1982 愛知県豊田市に生まれる
2006 愛知県立芸術大学彫刻科卒業
   (有)良工房に6年間勤務、木工家具や小物を制作
2012 独立

鑿、鉋、そして自らの手を道具とする、刳りもの仕事を手掛けるその仕上げは繊細で、木肌は白粉を纏うように優しい 日本の簡素な美しさを、日常の木製品に表現している


在廊日 浜野まゆみ 紀平佳丈 7月7日(木)
閉廊 火曜 7月6日(水) 20日(水)




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