鎌田奈穂 古美術うまのほね 展
鎌田奈穂|金工
うまのほね|古美術
2022.9.15 (thu) – 9.26 (mon)
金工家 鎌田奈穂と古美術うまのほね。妹と兄であり、掌に品品を慈しむ
ふたりによる二度目の展を開催いたします。
互いより届いた品に漂うは、国境も時代をも超えた不思議なほどの調和。
妹と兄、そして古と今との掌における往復書簡を、この秋も紐解きます。
鎌田奈穂からは、純銀とアルミニウムによる食器と装飾の品を。うまのほ
ねからは、様々な時代・文化圏より愛らしきものたちを。そして、共作の
ものたちは、うまのほねから届いた言葉より、夢想をすることといたしま
しょう。
「エジプト新王国頃のアミュレット、李朝紙縒蓋物、明器白磁の小壺、中
世欧州の時祷書を渡しました。李朝紙縒の蓋物のみ銀で入れ子を-と注文
した他はお任せです。こうした機会の場合、制作者へ細々注文せずに委ね
るのが一番で、結果がどうであれそこで産まれたもので良いと思っていま
す。ご覧になるお客さんや夏至さん同様に、小さな槌から何が産まれ古物
と合わさるのか、私も楽しみにしている一人です。」
鎌田奈穂
夏至さんから頂いた今回の追い風の言葉、「道具と装飾品のあわいのもの」。この言葉を身体に通しながらいつもよりも一回りおおらかな気持ちで制作に取り組みました。
シンプルな形の銀やアルミニウムの器たち、銀のものはそこに許す限りの手を加えています。少し離れた場所からも眺められるような今回の展示を、どうぞよろしくお願い致します。
古美術うまのほね
鎌田充浩
李朝の木製匣、堅手盃、鎬玻璃杯、唐三彩、漢代耳飾、コプト裂、そしてローマ時代のインタリオなど、様々な時代・文化の物を出展します。共作の物にもいえることですが、今展において、長野という土地や「夏至」、そして「鎌田奈穂作品」を思い浮かべたとき、「青く」「澄んだ」「清閑」といった言葉が思い起こされます。そうした言葉の情景と、小さく密度の高いもの、それらが掛け合わさったもの、そうした事を気にしながら選びました。
在廊日 鎌田奈穂 9月23日(金) うまのほね 9月15日(木)
閉廊 火曜 9月14日(水) 28日(水)