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山本亮平
井上裕之
2023.4.13 (thu) – 4.24 (mon)

山本亮平は400年続く陶磁器の産地、佐賀県有田町にて作陶している。2020年
念願の土窯を自らの手で築窯、益々作陶することを愉しんでいるようだ。

山本の白瓷を手にする時、素描のようだといつも思う。碗の形は素直、高台も
ヘラで削ぐくらいが丁度良いと言う。至って薄化粧、装飾は霧の向こうに望む
ようである。

しかしながらシンプルな素描は、その一本の線が全てを晒してしまう。長い間
古窯に通い詰め、材となる陶石をとことん味わい、その一つ一つを解体しなが
ら身体に心に充分に沁み渡らせていく。今、土窯という新しい伴侶を得て、自
身にとって私たち現代人にとって、家庭料理のように滋味深く飽くことのない
食器を再構築しようとしている。
新鮮味を讃えながら旨み溢れるやきものを、ぜひあなたの掌で瞳で唇でご賞味
あれ。


今展では、唐津の指物師井上裕之氏にご一緒して頂きます。日頃は寺社建具や
茶道具の製作を軸に、陰なる美しい仕事をされています。蓋物など山本氏との
共作、お道具を仕舞う茶箱など、井上氏の手の仕事をご覧くださいませ。





作家在廊日 4月13日(木)
閉廊日 火曜 4月12日(水)26日(水)





山本亮平|陶磁
1972 東京都生まれ
1998 多摩美術大学絵画科油画専攻卒業
2000 佐賀県立有田窯業大学校短期研修修了
2006 有田町に工房設立
2020 有田町に割竹式土窯を築く

井上裕之|指物
1969 佐賀県唐津市生まれ
2003 京都伝統工芸専門学校京指物コース卒業
  同年京建具の会社に就職 主に文化財建具の修復に携わる
2014 唐津市に木工房を設立







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