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layers of transparency
津田清和 硝子
2023.5.13 (sat) – 5.22 (mon)

がらんと広く整った作業場。津田を訪ねた時、硝子という
素材の可能性を見せて頂いた。
火の玉の如く熱すると、硝子は細長い繊維のようになった
り、石のように丸い塊となったり、変幻自在にその様を変
えて行くのであった。

土や木材と違い、制作工程で硝子に直接触れることは出来
ない。変化し続ける火の玉の一瞬を掴む、瞬発力と統制力。
熱くドロっとした火の玉は、溶け合い、膨らみ、冷めると
まるで宝石のような硝子器となる。

津田清和の硝子器は、料理が映え、陶磁器との取合わせも
良好、食器棚の中では美しい重なりを見せる知的なものだ。
ただ朝の光がコップを捉えた時、暗闇に瓶の中の液体が揺
れる時、コップに留まる不規則な気泡、混ざり切らぬ色の
濃淡、制作過程での激しさが秘められていることを、ふと
知る。
私たちの朝食に食器棚に、そんな変容の結晶が在るなんて、
素敵ではないか。





作家在廊日 5月13日(土)
閉廊日 火曜 5月10日(水)-12日(金)24日(水)







1973 大阪生まれ
1997 関西大学法学部学科卒業
2001 EZRA GLASS STUDIO BLOW GLASS塾卒業
2002 金沢卯辰山工芸工房ガラス工房入所
2005 富山ガラス工房勤務
2008 奈良県葛城市にて独立







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