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植松永次と夏至の空気
植松永次|土造形
2023.6.17 (sat) – 6.26 (mon)

土と火


だんごからかたち、そしてうつわ

植松永次と夏至の空気








ボクなんか(自分の力で)作ったと言うよりできちゃった、と言う
感じ、植松永次はそう言います。子供の頃の土遊び、泥や砂にまみ
れ、泥団子や砂の城を誰しもが作ったことがあるでしょう。いつの
間にかそんな時間は遠くなり、土に触れることも、夢中で遊ぶこと
も忘れてしまったようです。

植松の土と火から成る土塊は、土に夢中になり、相手を知ることか
ら生まれます。目と耳と頬は、いつでも星や草や風に向けて澄まし
ています。だからでしょうか、その”土のかたち”を見るたび、何と
も幸福な情景を受け取ります。

植松の手のひらを通して、私たちは知るでしょう。土が持つ面白さ、
火の仕業の美しさを。土と火は、あの日の雲になり、うつわになり、
空気を知る装置にもなることを。

今も尚、キラキラと少年のような眼を持つ氏に、どうぞ逢いにいら
して下さい。白と黒の箱を持つこの空間に、どんな空気を満たして
くれるのでしょう!






作家在廊日 6月17日(土)
閉廊日 火曜 6月13日(水)-16日(金)28日(水)












1949 神戸市に生まれる
1972 表現より大事なことがあるのではないか
    自然素材に惹かれ 触れることのできる素材であった”土”の質を掌で確かめることを始める
1975 信楽町にて 製陶工場勤務の傍ら 土を感じ 独自の制作を続ける
1982 伊賀市丸柱に住居と仕事場を移す 窯焼成と野焼きを始め土と火の痕跡が造形物となり始める 1980年代より個展 グループ展に参加 生活に必要なものとして器も生まれる
1996 滋賀県立陶芸の森の招待作家として制作

2007 植松永次 陶芸展 土の形 / 伊丹市工芸センター 兵庫
2009 植松永次展 土・火-根源へ / 小海町高原美術館 長野
2015 第10回パラミタ陶芸大賞展 / パラミタミュージアム 三重
2016 植松永次展 兎のみた空 / 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
    革新の工芸―“伝統と前衛”― そして現代 / 東京国立近代美術館工館
2020 植松永次展-土と火 / 兵庫陶芸美術館 兵庫







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