深澤彰文 白磁
2024.5.16(thu) – 5.27(mon)
深澤彰文の白への始まりは、かつての伊豆温泉旅館玉峰館にある。
当時、旅館の主人で在られた稲葉京氏の元で働き、毎日の清掃から
室礼や花入、食器との関わりなど、多くを学んでいる。その食器と
いうのが白、白磁への入口となるのであった。
深澤の食器にぜひ料理を盛られてみて欲しい。野菜の色彩は一段鮮
やかに、出汁の淡色は旨みを讃える。白い料理は凛と優しく、異国
の食べ物は一層刺激的だ。
精緻と揺らぎ、緊張と親しみ、その両者を白の中に共存させること
は難しい。しかし、轆轤を回す前、美の縁の下として奮励した旅館
での数年間は、必ずしやその礎となっている。
偉大すぎる師の白を追いかけることを決めた深澤に、どうぞ皆さま
叱咤激励を。そして、地元長野での初となる個展を、お見守り下さ
いますように。
作家在廊日 5月16日(木)
閉廊日 火曜 5月15日(水) 29日(水)
深澤彰文
1973 長野県に生まれる
1999 伊豆玉峰館に勤務 稲葉京氏に師事
2007 黒田泰蔵氏に師事
2011 伊豆に築窯
2022 長野県に帰郷 築窯